我が家のいえづくりに関しては、ずっと鉄骨造(S造)を志向してきた。
S造の最大のメリットは何だと思っていたかというと、防音性能だ。
建てるのは2世帯住宅だし、店舗併用だし、とにかく2階に住む僕たちは1階に生活音を伝えたくなかった。
暑さ寒さは自然現象なので、建った家の断熱性能が劣っていたとして、暑さ寒さを過度に感じるようだったら、それは気候のせいか家を建てた工務店のせいになる。
けど、防音性能が劣っていてやかましい家になったら、たぶん家を建てた工務店のせいになるより、音の発生源である僕らのせいってことになると思った。
そうやっていがみ合うことだけは避けたかったから、兎にも角にも防音性能を考えたいえづくりを考えてきた。
また、店舗併用で大空間・大きな間口が必要だったため、在来やツーバイフォーは敬遠したかった。
もちろん、万が一の地震や大台風にもビクともしない強い躯体が必要なのは当然として、自販機の雨除けとして2階バルコニーを2mほどオーバーハングさせなければいけなかったから、3階建て前提なら木造(W造)は無理だと思った。
埋立地なので地盤が悪く、重たい家だと地盤改良費が高額になるので、鉄筋コンクリートも芳しくない。
そうやってトータルに考えると、自分たちが求める性能をバランスよく満たすことが出来るのはS造だとずっと思ってきた。
CMサービスで入札をお願いするとき、そういった考えは全て伝えていた。
ところが、入札に応じてくれた4社のうち、1社はW造の提案だった。
W造といっても、軸組み(在来)でも枠組み壁式(ツーバイフォーとかシックスとか)でもない、聞いたことすらないKES構法という構法で、最初もらった資料だけでは意味がわからなかった。
まあ、その1社というのが採用したS社で、先輩のAさんが勤めておられるのは知っていたから、話だけは聞いてみようという気持ちだった。
僕の意識が変わったのは、面談を行ってからだ。
最初は、KESの利点を説明されたんだけど、それはそれなりに納得できた。
材料が集成材なので、材料自体が調湿性能を持っている。
熱橋効果もないので、断熱性能はS造よりはるかに良いだろう。
さらに、S造に比べて揺れが少ないので、住み心地も良いし、クロスのよれが抑えられたり、バルコニーの防水に敷くFRPにも良いとのことだった。
反面、W造の欠点であり、自分が最も重視する防音性能についてたずねてみた。
ちなみにKESは、壁と柱の両方で建物を支えるため、壁は枠組み式(ツーバイフォーと一緒)になっている。
S社の回答は、2階床下にALCを敷くことで上下の防音性能を確保し、断熱材が充填断熱のセルロースファイバーだから、枠組み壁も太鼓にならないとのことだった。
つまり、S社の話を聞いて、S造とKESを比較すれば以下のように(イメージとして)なると思った。
S造が勝っている項目
・防音性能 ・躯体の丈夫さ ・今まで勉強してきた量
KESが勝っている項目
・断熱性能 ・調湿機能 ・揺れない ・地盤改良費 ・柱形が出ない
甲乙付けがたい項目
・建築費用(地盤改良を除く) ・間取りの自由度 ・将来的なリフォームのしやすさ
ただし、S造が勝っている項目はKESとの差はわずかだけど、KESが勝っている項目はS造との差はかなりのものだと感じた。
防音も躯体の丈夫さも、S社に決めた今でも、本当はS造のほうが勝っているのではないかと思っている。
けど、メリットとデメリットを比較考量すれば、僕はKESのほうがメリットが多いと思ったし、全てを満たす完璧な工法なんて、今の時点では存在しないのではないかと思う。
KESの評判をネットで探したけど、あの2ちゃんねるでも探せなかった。
今KESの家に住んでいる人の感想でも見つかれば、違う結論が出ていたかもしれないけど、最後は賭けに近い気持ちでKESを選んだ。
S社が説明した「W造のデメリットをKESが克服する方法」は、実証されてはいないが理論的には正しいし、S造のデメリットはかなり具体的にイメージできたからだ。
こうして、我が家はKES構法で建てることになった。
KESシステム
選択に至る考えが合っていたか間違っていたかは、入居してから検証していこうと思う(合ってくれないと困る)。
S造の最大のメリットは何だと思っていたかというと、防音性能だ。
建てるのは2世帯住宅だし、店舗併用だし、とにかく2階に住む僕たちは1階に生活音を伝えたくなかった。
暑さ寒さは自然現象なので、建った家の断熱性能が劣っていたとして、暑さ寒さを過度に感じるようだったら、それは気候のせいか家を建てた工務店のせいになる。
けど、防音性能が劣っていてやかましい家になったら、たぶん家を建てた工務店のせいになるより、音の発生源である僕らのせいってことになると思った。
そうやっていがみ合うことだけは避けたかったから、兎にも角にも防音性能を考えたいえづくりを考えてきた。
また、店舗併用で大空間・大きな間口が必要だったため、在来やツーバイフォーは敬遠したかった。
もちろん、万が一の地震や大台風にもビクともしない強い躯体が必要なのは当然として、自販機の雨除けとして2階バルコニーを2mほどオーバーハングさせなければいけなかったから、3階建て前提なら木造(W造)は無理だと思った。
埋立地なので地盤が悪く、重たい家だと地盤改良費が高額になるので、鉄筋コンクリートも芳しくない。
そうやってトータルに考えると、自分たちが求める性能をバランスよく満たすことが出来るのはS造だとずっと思ってきた。
CMサービスで入札をお願いするとき、そういった考えは全て伝えていた。
ところが、入札に応じてくれた4社のうち、1社はW造の提案だった。
W造といっても、軸組み(在来)でも枠組み壁式(ツーバイフォーとかシックスとか)でもない、聞いたことすらないKES構法という構法で、最初もらった資料だけでは意味がわからなかった。
まあ、その1社というのが採用したS社で、先輩のAさんが勤めておられるのは知っていたから、話だけは聞いてみようという気持ちだった。
僕の意識が変わったのは、面談を行ってからだ。
最初は、KESの利点を説明されたんだけど、それはそれなりに納得できた。
材料が集成材なので、材料自体が調湿性能を持っている。
熱橋効果もないので、断熱性能はS造よりはるかに良いだろう。
さらに、S造に比べて揺れが少ないので、住み心地も良いし、クロスのよれが抑えられたり、バルコニーの防水に敷くFRPにも良いとのことだった。
反面、W造の欠点であり、自分が最も重視する防音性能についてたずねてみた。
ちなみにKESは、壁と柱の両方で建物を支えるため、壁は枠組み式(ツーバイフォーと一緒)になっている。
S社の回答は、2階床下にALCを敷くことで上下の防音性能を確保し、断熱材が充填断熱のセルロースファイバーだから、枠組み壁も太鼓にならないとのことだった。
つまり、S社の話を聞いて、S造とKESを比較すれば以下のように(イメージとして)なると思った。
S造が勝っている項目
・防音性能 ・躯体の丈夫さ ・今まで勉強してきた量
KESが勝っている項目
・断熱性能 ・調湿機能 ・揺れない ・地盤改良費 ・柱形が出ない
甲乙付けがたい項目
・建築費用(地盤改良を除く) ・間取りの自由度 ・将来的なリフォームのしやすさ
ただし、S造が勝っている項目はKESとの差はわずかだけど、KESが勝っている項目はS造との差はかなりのものだと感じた。
防音も躯体の丈夫さも、S社に決めた今でも、本当はS造のほうが勝っているのではないかと思っている。
けど、メリットとデメリットを比較考量すれば、僕はKESのほうがメリットが多いと思ったし、全てを満たす完璧な工法なんて、今の時点では存在しないのではないかと思う。
KESの評判をネットで探したけど、あの2ちゃんねるでも探せなかった。
今KESの家に住んでいる人の感想でも見つかれば、違う結論が出ていたかもしれないけど、最後は賭けに近い気持ちでKESを選んだ。
S社が説明した「W造のデメリットをKESが克服する方法」は、実証されてはいないが理論的には正しいし、S造のデメリットはかなり具体的にイメージできたからだ。
こうして、我が家はKES構法で建てることになった。
KESシステム
選択に至る考えが合っていたか間違っていたかは、入居してから検証していこうと思う(合ってくれないと困る)。
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